こんばんは。名古屋市中川区の長良行政書士事務所です。
今日は趣を変えて、行政書士にお仕事を依頼する理由について考えてみたいと思います。
とは言え、行政書士の業務範囲は他の士業と比べてもかなり広範に渡りますので、少しターゲットを絞りつつ解説してみます。(今回は許認可業務に限定します。)
自分では申請が難しい業務
例えば、弊所が取り扱っている業務の中でもご自身での申請が難しいものがいくつかあります。
よくあるのが、図面が必要なもの。例えば、風俗営業の許可申請です。キャバクラやホストクラブ等の飲食店を開業するためには、結構詳細な寸法が入った図面の提出を求められます。
我々がやる時は、現地で測量してCADで図面に起こして・・・という段取りになります。
すごく簡単な間取りの物件であったとしても測量から図面の完成まで丸3日程度はかかります。
そもそも慣れていない人が店舗の測量も難しいでしょうし、CADなんて慣れるのにかなり時間がかかります。
物理的に無理ではないけれど、任せた方が楽なことに間違いはありません。
その他にも専門知識が必要なもの(農地転用許可や雨水浸透阻害行為許可等)も行政書士に任せた方がいいと思われる分野です。
自分で出来るけど、慣れないと物凄く時間のかかる業務
上記の内容と紙一重ではありますが、やろうと思えば自分でできるけど、慣れないと相当な労力と時間がかかるであろう業務もあります。
弊所の業務で思いつくのは【特殊車両通行許可申請】です。オンライン申請で可能ではありますが、車両の諸元入力や経路選択など、慣れないととんでもなく時間がかかります。
他には宅地建物取引業の許可申請もそうですね。やれないことはないですが、役所で打ち合わせしたり、書類を準備したり、訂正したり・・・とかなりの時間がかかります。
そんなことしているくらいなら、ある程度の手数料を払って行政書士に依頼して、自分は本業に専念したい。という理由でお任せ頂くケースが多いです。
自分で出来るけど、書類作成のレベルによって許可・不許可が変わってくる業務
意外(?)とお役所の方って、申請した書類をキチンと見ておられます。
何枚か提出する書類がある中で、その書類同士の説明に矛盾があったり、提出した書類が間違っていたりすると本来おりるはずの許可がおりないこともあり得ます。
こういった業務に関してはやはり慣れている行政書士に依頼した方が無難です。
例えば、外国人の方の在留手続き(いわゆる【ビザ申請】)です。結構簡単に考えておられる方が多いのですが、かなりしっかりと書類の内容は確認されています。
提出した書類も新規の時と更新の時、今回の提出書類。と見比べておかしいところがあるとチェックが入ります。行政書士であれば過去の提出書類のデータ保存も含めて整合性のある間違いのない書類を作成できると思います。
この辺りもご依頼頂いた方が無難です。
自分で出来るけど、休みが取れないから依頼する業務
続いて、書類作成自体はネット等で調べればわかるし、出来るけれど平日に会社を休めないから依頼する業務もあります。
代表的なものとしては、車庫証明などの自動車関連の手続きです。
コロナ禍からオンライン申請に対応する業務も増えてきていますが、車庫証明は平日に警察署に2回出向かなければいけません。
行政書士側も手続きが難しくない物は安価にお引受けしていますし、2回も休む位なら任せた方が・・・という流れですね。
まとめ
行政書士に限らず、士業のお引受けしている業務というものは極論を言ってしまえば本人で出来るものがほとんどです。
ただ、それには物凄く暴対な時間と労力を要するものがあり、日常生活の中でそれを行うのが現実的ではないため我々のような仕事があるのだと思っています。
行政書士は業務範囲が広範にわたりますので、手掛けたことのない業務といものも多数あります。そういった業務であっても日本の行政(役所)に提出する書類という大きな枠が同じなので、許認可手続きに慣れている行政書士であれば時間をかけて適切な書類を作成することも可能ですし、同業者のネットワークで適切な対応をしてくれる行政書士(業務内容によっては他士業)をご紹介することも可能です。
お役所関連のお困りごとは、まずは行政書士にご相談頂ければと思います。
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