終活で考えるべきことトップ3に入るお葬式の話

こんばんは。名古屋市中川区の長良行政書士事務所です。

今日は、終活を考えるときに多くの方が考え、準備をされる。

そして早めに決めておきたいのがお葬式の話です。少し長めにはなりますが、ぜひ最後までご覧ください。

目次

決めておくことがたくさんある自分のお葬式

お葬式は何も決めておかないと、亡くなった直後にたくさんのことを一気に決めていかなければならなくなります。

どこでやる?誰に来てもらう?喪主は?費用は?あ、遺影は?

いかがでしょうか?人はみんないつか死期を迎えますが、いつ迎えるかは誰にもわかりません。残されたご家族がこれらのことを悲しみの中一気に決めることができるでしょうか?

そして、そのタイミングで貴方のご希望はご家族に分かり得るでしょうか?

普通に考えれば無理ですよね。冷静に判断もできない状態で、結局は葬儀会社の勧めるままに・・・という状況が多いと思います。もちろん、葬儀会社の方々はプロですし、慣れていらっしゃいますから滞りなく進めて頂けると思います。

しかし、それは一般的に普通と言われるやり方です。貴方の想いは反映されません。しっかりと自分の想いを反映させたいのであれば事前に決めておくことが重要です。

葬儀の種類を比較検討する

最近では親族一同が大勢集まって葬儀を執り行うことが少なくなりつつあります。いわゆる「一般葬」と呼ばれる従来からの葬儀形式です。

今、その一般葬から変遷しつつあるのが「家族葬」という形式です。家族やごく親しい友人だけで執り行う形式です。10人~30人と言われてはいますが、本当にご親族だけで行う場合は、5人前後の場合もあります。

その他には、色々と種類がありますので、ざっと確認してみましょう。

  • 「一日葬」

通夜を行わず、告別式と火葬のみを一日で行うもの形式の葬儀です。通夜は行わない場合が多いですが、省略した形で告別式と同じ日に行うこともあります。

  • 「市(区)民葬」

自治体などが福祉サービスの一環として行っているもので、地元の葬儀会社等と提携し、一般的な費用よりも抑えた形で実施しています。

自治体によって制度の有無も異なりますし、制度はなくても葬儀費用が不足している方などに一部負担や助成等をしているケースもあるようです。定型的なプランにすることで費用を抑えているので、細かい注文は難しいと考えましょう。

  • 「直葬(火葬式)」

もっとも費用を抑える方法で、基本的には火葬のみですませることになります。非常にシンプルではありますが、コロナ禍で直葬を選ぶ方が増えて、それに合わせて直葬専門の業者も増えており、思ったほど費用が抑えられないこともありますので、よくよく選択が必要です。(場合によっては市(区)民葬の方が費用を抑えられることもあります。

  • 「生前葬」

生前に本人の意思により行う葬儀(亡くなっていないため会合とか集会と表現されることもあります。)

形式は本当に様々で少数の親族や友人を招いてゆっくりと過ごす方もいれば、カラオケ大会やパーティー形式など楽しく過ごされる方もいらっしゃいます。

ただ、ここで挙げましたが、亡くなった後にいずれかの方式で葬儀を行うことになりますので、少し意味合いが違うかもしれません。

  • 「自宅葬」

これは場所のことだけですので、自宅で家族葬なのか、自宅で一般葬、自宅で一日葬という選択もあるでしょう。

その他、○○葬と付くけれど実際には葬儀のことではなく埋葬のことを指すような言葉もあります。自然葬とか宇宙葬というものもあるそうです。

自分の葬儀に誰に来てもらうか?

葬儀の形式が決まっても、まだまだ決めることはたくさんあります。次は誰に来てもらうかを考えておきましょう。

今、仲がいい友達もいれば学生時代、社会人時代の友人・知人もいるでしょう。もちろん、親族を忘れてはいけません。

古くからの友人たちはもしかしたら高齢で足腰が悪いかもしれません。最近あまり連絡をとっていない友人はこの機会にご様子伺いをしてもいいのではないでしょうか?

来てほしい人はたくさんいるけれど、そうは言っても来てもらう人数を多くすればするほど葬儀にかかる費用も高額になりがちです。そのバランスも考える必要がありそうです。

逆に葬儀の時に自分のためにわざわざ足を運んでほしくない。そっと思いをはせてくれればいい。そう思うかも知れません。

自分が亡くなった時に葬儀に呼ぶ人を喪主になる人に連絡先と共に伝えておくといいですね。

葬儀にかける費用

続いて葬儀にかける費用のお話です。

費用から逆算して決めることもあるとは思いますが、葬儀費用の相場って分からないですよね。

地域性や葬儀の形式、何人くらいが葬儀に駆けつけるかでかなり大きな違いがあります。幅と持たせる形にはなりますが、葬儀形式による葬儀費用の相場をお示し致します。

直葬

ひとまとめに直葬と言っても安置場所の提供の有無、ご出棺前のお経の有無によっても異なります。一般的な相場としては、15万円~40万円程になります。

市民葬

安価な印象のある市民葬ですが、地域によってその金額はまちまちです。いくつかのプランに分かれているところもあれば単一のプランしかないところなど。金額的には20万円~50万円程が相場になると思います。

一日葬  

提供している葬儀会社や葬儀の内容によってですが、30万円~50万円程になります。提供されているプランによっては市民葬よりも安価にすむケースもあります。これが必ずしも市民葬が一番安価だと言えないところです。

家族葬

最近の主流となっている家族葬ですが、一般葬に比べれば安価に済むとはいっても、40万円~100万円程が相場となり、やはり他の形式に比べるとやや高額になります。

一般葬  

規模、場所によって大きく異なりますが、一般葬はやはりかなりの費用がかかります。50万円で収まることはまれで、安価に抑えて70万円~100万円、通常は150万円~200万円程が一般葬の相場と言えるでしょう。

一覧表にまとめておきます。

葬儀形式費用相場
直葬15万円~40万円
市民葬20万円~50万円
一日葬30万円~50万円
家族葬40万円~100万円
一般葬150万円~200万円

まずは、どの形式の葬儀にするか。それとどこの葬儀会社でやるか。この2つが葬儀費用を決定づけるので、葬儀会社選びも重要です。

喪主は誰にする?喪主の決め方

喪主の決め方も考えておいた方がいい問題です。配偶者やパートナー、子供さんがいる場合はそれほど悩まずに済むかもしれません。

そうでない場合、おひとりさまの場合等ですね。こういったときは少し悩ましい問題になります。

少し大雑把な言い方をすると喪主は「今後、供養をしてくれる人」にお願いするのが一般的です。おひとりさまの場合、今まで生きてきた中で仲の良かった友人・知人にお願いするのもいいでしょう。

ご友人様が難色を示されるケースでは、2人、3人と複数の方に一緒に喪主になっていただき、役割分担をする。というのも一つの考え方です。喪主については長くなってしまいますので、改めて別のページを設けてご説明していきたいと思います。

自分らしい遺影写真の選び方

葬儀の際には一番目立つところに遺影が飾られます。何も準備しなければ喪主や親族等がよさそうな写真を選んでそのまま飾るか、写真屋さん等で少し加工して飾られます。一般的には亡くなる5年以内位の写真が飾られることが多いようです。

あまり若すぎると印象が変わってしまいますからね。

写真を撮ることがお好きな方であればたくさんの選択肢があるでしょうが、そうでない方は事前に写真屋さんで準備をしておきましょう。遺影撮影を専門としているお店もありますが、それにこだわる必要なないと思います。

例えば毎年誕生日に写真屋さんで写真を撮るというのもいいと思います。

まとめ

その他にも考えることはあるかもしれませんが、葬儀にあたって重要なところはこれくらいになると思います。

もちろん、決めるだけではいけません。少なくとも喪主になる予定の人には決めたことを伝えておかなければいけません。

そして、それがいつになるか分かりませんし、多くのことを決めたのであればエンディングノート等、記録に残る形で伝えておかなければいけません。

もちろん、葬儀のことだけではありませんので、エンディングノートの作成にあたって考えることはたくさんあります。

弊所のご依頼主様の中には「考えることが多いからボケ防止になるね」なんて笑っておられた方もいらっしゃいます。

弊所ではエンディングノート作成のご支援をしております。ご相談・お問い合わせはお問い合わせページからお気軽にご連絡ください。

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